グラディエーターII 英雄を呼ぶ声

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Gradiator II
2024年/イギリス・アメリカ (監)リドリー・スコット
(演)ポール・メスカル ペドロ・パスカル デンゼル・ワシントン コニー・ニールセン ジョセフ・クイン フレッド・ヘッキンジャー デレク・ジャコビ
☆☆☆★★★

リドスコの名作「グラディエイター」の続編。「グラディエイター」の続編が作られるなんて思ってもいなかったので、予告編をみた朱鷺はビックリしましたが、もう絶対に面白いに決まってるので劇場へ足を運んでまいりました。

ラッセル・クロウが演じたマキシマスの死から16年。
実は皇帝コモドゥスの姉ルッシラとマキシマスのあいだにはルシウスという息子がいた、という設定。

コモドゥスが殺されたあと、政治争いに息子が巻き込まれることを恐れたルッシラは、ルシウスを辺境の地へ逃がす。

その地で成長したルシウスは妻とともに平穏な暮らしをおくっていたが、ローマ軍が侵攻。いくさは大敗し、ルシウスは奴隷としてローマへ連れてこられる。

興行師だったデンゼル・ワシントンに才能を見いだされたルシウスはグラディエイターとなるが・・。

時はゲタとカラカラの2人の皇帝による共同統治時代。
物語は、前作と同じくまったくの脚色ストーリーになっていますが、面白かったですよ~。

実はルシウス役がポール・メスカルと知った時は、以前に見た「異人たち」での彼の演技から、グラディエイター役は無理じゃないの?くらいに思ったのですが、今回の役どころは、ラッセル・クロウよりも普通の男寄りの設定で、なおかつわりと内面が繊細な人物で、戦いも頭脳派なんですよね。

そのぶん、エネルギッシュな部分はデンゼル・ワシントンが担ってて、もう流石はデンゼルとしか言えない見事な演技を見せてくれました。

歴史劇と言うよりは、ローマ史劇エンタメにふりきっていて、実に面白かったですよ~。

劇場で見るべき映画だと思うので、興味にある方は是非。劇場公開、まだやってるかな?


この記事へのコメント

2024年12月13日 11:02
ごみつさん☆
感想楽しみにしてました!劇場の大画面で観るべき映画で面白かったですね~
私も「アフターサン」のポール・メスカルの繊細な役柄を見てたし・・・っていうより、もうその時の人だった?っていうくらいマッチョで別人のようでしたよねww
私は「異人たち」を未見なので配信探して見ようかな~
やっぱりラッセルクロウよりはカリスマ性が弱いけど、これから成長していく感じもあって、その分デンゼル・ワシントンとの攻防にも見事に生かされていたかな?と思いました。
2024年12月14日 15:07
ごみつさん こんにちは。
グラディエーターII、やはり見に行かれたのですね。
私も第1作はDVDで見て、人間ドラマにとても引き込まれたのですが、戦いの場面はどうにもダメで(体の切断とか)本作も劇場ではなく、配信になってから見ようと思っています。
予告を見て、コロッセオを巨大な海戦の場にしてしまう、映画ならではの大胆なアイデアに脱帽!でしたが、実際にこのようなことが行われていたようですね。(先日ナショナル・ジオグラフィックで知ってびっくり。近く拙ブログでも取り上げようと思っています)
ポール・メスカル、今注目の俳優さんですね。私はまだ彼が出演する映画を見ていないので、それも楽しみです。)
ごみつ
2024年12月15日 22:04
ノルウェーまだ~む 様

こんばんは。
コメント、遅くなってしまいすみませんでした。

「グラディエイター」は、劇場の大画面で見るべき映画ですよね。
1作目もリバイバル上映してたので行きたかったけど、時間がつくれませんでした。(;>_<;)
そう、私はあの1作目ではじめてホアキン・フェニックスを知ったんですよね。お兄さんのリヴァー・フェニックスとは全く違うキャラで驚いたのを覚えてます。

続編も見せ場満載ですごく楽しめました。コロシアムで海戦を再現したシーンは凄かったな~。
で、どうやらリドスコはこの続きもつくるみたいなニュースも目にしました。
続編が出来たらポール・メスカルの成長物語にもなりそうですよね。

デンゼル・ワシントンの表情がどんどんロバート・マッコール化(「イコライザー」の)していくのも良かった。(^o^;)

ごみつ
2024年12月15日 22:13
セレンディピティ さん

こんばんは。お返事ちょっと遅くなりすみませんでした。

「グラディエイター」は良い映画なんだけど、確かに残酷描写がね~・・。
今回の続編もそれなりに残酷なシーンが多くて、R15指定になってます。
でも面白かったので配信がはじまったら是非是非。

あの模擬海戦シーンって実話だったんですね!私、あのシーンを見て「面白いけど、これは脚色盛りすぎでしょ?」って思ってたのでビックリです。
やっぱローマ帝国って色々と凄いね。(^o^;)

ポール・メスカルは映画出演作それほど多くない上に繊細な役どころを演じてる人だったので、この映画は大抜擢って感じです。
私は今度、まだ~むさんがご覧になった「アフターサン」を見てみたいな~って思ってます。
だぶるえんだー
2024年12月20日 06:49
おひさしぶり。
わたしもきのうみました。この作品。あ、熱い。
これはアメリカの映画の特徴かもしれませんが、同じような場面を二度繰り返して盛り上げる演出がうまいと感じました。序盤で、主人公が短い演説をして仲間を勇気づけるでしょう。そして終盤、脱走した剣闘士たちの前でほぼ同じ演説をする。今度は勝つぜ、という自信がさりげなく表現されています。
kinkacho
2024年12月20日 16:45
ごみつさん、こんにちは。
この映画、見るつもりが見逃してて、気づいたら一日一回のレイトショーになってました。何とか劇場でみたいなぁ...
リドリー・スコットって、引退って言ってませんでした? 気のせい?
ごみつ
2024年12月21日 20:44
だぶるえんだー 様

こんばんは。
お久しぶりです。

だぶるえんだーさんも「グラディエイター」ご覧になったんですね。
1作目が名作だったせいもあり、この続編は賛否両論あるみたいですが、私は大いに楽しめました。

もちろんCGもたくさん使ってますが、実際のセットも多用しているらしく、この手の大型娯楽映画って、最近だとありそうでそれほどないんですよね。
昔ながらの、欧米のローマ史劇って感じも良いです。

確かに冒頭のローマとの戦のシーンと、終盤の剣闘士たちへの演説シーンは対になってる感じします。
英雄譚としても演出も最高でしたね。
ごみつ
2024年12月21日 20:48
Kinkacho さん

こんばんは。

リドリー・スコットは、スピルバーグと同じく早撮で有名で、どんな大作もちゃちゃっと作っちゃう監督さんなんですよね。(笑)
噂ではパート3も予定してるらしいですよ、不確かな情報ですが。

「ベン・ハー」みたいな昔ながらの欧米版、ローマ史劇っていう感じの娯楽大作で面白かったです。

劇場でみれると良いですが、配信とかでもじゅうぶんお話は楽しめると思いますので、是非是非。
だぶるえんだー
2025年01月09日 09:03
ごみつさん。いつもありがとう。わたしは劇場公開最終日に見ました。

主人公(どちらの名前で呼ぶべきでしょう。奥さんはきっとアフリカ風の名で呼びかけていたでしょうし)が皇帝に向け矢を放つシーンがあるでしょう。その後、管理人が闘士たちに
「お前らのうちだれがやった?」
と詰め寄り、闘士たちが口々に
「おれがやった」
と言って主人公を庇う・・・・・・・・あれは往年の名作スパルタカスから取り込んだのでしょうね。

むかしのはなしですが、身内に
「グラディエーター」
を勧めたことがあるのです。後日感想をきくと、その身内(女)は冷笑して
「男の子には受けるでしょうねぇ」
くきぃ~~悔しい!
ごみつ
2025年01月10日 00:29
だぶるえんだー 様

明けましておめでとうございます。こちらこそ本年もよろしくお願いいたします。

ああ、そうそう、グラディエイターたち皆が、口々に「自分がやった」って声をあげるシーンは、「スパルタカス」みたいでしたよね。オマージュシーンなのかもしれませんね。

知り合いの女性に「グラディエイター」をお勧めした後の感想の一言はちょっとショックですね。(^o^;)
確かにどちらかと言えば男性向きの作品ではあるけれど、男性向き、女性向きに関係なく、作品としての見事さを感じ取って欲しいですよね。(^o^;)
だぶるえんだー
2025年03月31日 08:14
二ヶ月経って思い出したのですが
「カリグラ帝の野蛮人」
という古い小説に、闘技場で虎と闘うくだりがありました。監督さんあの小説も参考にしたのでは。わかりませんけれど。
ごみつ
2025年04月03日 02:17
だぶるえんだー 様

こんばんは。
お返事遅くなりすみませんでした。

「カリギュラ帝の野蛮人」ってエドガー・ライス・バローズの作品なんですね。
本当に色々な小説をご存じですね~。

虎との戦いのシーンは、確かに監督が参考にした可能性あるかもですね。
普通はコロシアムでの動物との戦いってライオンですもんね。
そう考えると面白いです。